おともだち

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おともだち
読者対象 3・4・5歳
刊行頻度 季刊[1]
発売国 日本の旗 日本
言語 日本語
出版社 講談社
ウェブサイト https://cocreco.kodansha.co.jp/anehime/otomodachi/
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おともだち講談社が発行している幼児向け雑誌1972年8月に創刊[2]

概要

『おともだち』が並ぶ売場(最下段の中央。2004年撮影)

主に3歳から5歳までの幼児をターゲットとし、絵本図鑑、子供達に人気が高いテレビアニメ特撮玩具キャラクターの情報で構成される。競合誌は『めばえ』(小学館発行)である。

1970年代の変身ブーム時に、既刊の『たのしい幼稚園』が対象としていた未就学児のさらなる読者開拓を目的として創刊された[2]。創刊当初はテレビキャラクターが表紙の全面に掲載されることはなかった[2]

現在は女児向けアニメの中で特に人気が高い、『プリキュアシリーズ[3]の記事を本誌や姉妹誌の『たのしい幼稚園』(4〜6歳児向け)が独占的に取り上げており、表紙にも大々的に載せられるなど、事実上の看板コンテンツとなっている。本誌の売り上げは『プリキュアシリーズ』の人気で支えられているといっても過言ではなく、『Yes!プリキュア5GoGo!』時の2008年8月号から2009年1月号で行われたのを始まりとして、毎年秋頃から冬(1月またはシリーズの区切りとなる2月号(発売自体はそれぞれ12月はじめおよび12月末))にかけて「『プリキュア』まつり」と称したプリキュア関連の付録が集中的に付けられる企画を行っている。また、その「『プリキュア』まつり」の一環として、2008年12月号・2009年1月号には『Yes!プリキュア5GoGo!』の、2010年1月号には『フレッシュプリキュア!』のDVDが付いた[4]。また、2017年9月号では創刊45周年記念として、ボタンを押すことで『キラキラ☆プリキュアアラモード』のキャラクター音声が再生される「おしゃべりじはんき」が付録として付いており、こうした音声ギミックが幼児誌の付録としては初めて採用されたことが話題となった[5][6]

しかし、未就園児が多い2〜3歳児にとっては、特撮ヒーローや『プリキュアシリーズ』よりも、競合誌の『めばえ』が推す『それいけ!アンパンマン』の方が人気が高く、それを裏付けるように、本誌の発行部数は『めばえ』の7割程度と後塵を拝している[7]。原因として『たのしい幼稚園』や、1〜3歳児向けの『げんき』、NHKが放送する子供番組の専門誌『NHKのおかあさんといっしょ』・『いないいないばあっ!』などといった、他の講談社幼児誌と年齢層・目的・掲載キャラクターが重なっていることがその一つとされる。

また、伸芽会監修のドリル(奇数月号)とIQドリル(偶数月号)とひらがな練習ドリルも掲載されているので学習ができる。かつては公文式監修のドリルがあった。ドリルは原則2色刷りとなっていて、工作ドリルのみ4色刷りとなっている。

「おともだち」単体ではなく、講談社の幼児雑誌をまとめて扱うサイト「講談社こども倶楽部」が2011年3月より開設され、会員登録することにより、プレゼント応募もネットでスムーズに行えるようになった。これは後に2021年開設の「Aneひめ.net」に機能を移している。

発行部数

2009年度の発行部数は約14.7万部(2008年10月〜2009年9月集計)である。(日本雑誌協会の発表)2006年度は15.9万部(2005年9月〜2006年8月集計)、2007年度は14.9万部(2006年9月〜2007年8月集計)発行していた。これは『めばえ』(約20.9万部)の約7割程度に留まる。

増刊

おともだちピンク
2歳〜4歳前後の女の子をターゲットとした増刊である。内容も女の子向け作品(『プリキュアシリーズ』、『マイメロディ』など)などに絞られている。『(小学館の)幼稚園』編集部も関わっている女の子向け雑誌『ぷっちぐみ』(小学館発行、2006年創刊)に対抗するために2007年に創刊された。本誌の売り上げが頭打ちな中、『プリキュア』人気に巧く乗り、豪華な付録(創刊号は携帯電話のおもちゃ)のために値段は680円と高めであるのにも関わらず、創刊号、第2号と共にすぐに完売している。2007年12月には第3号が発売され、これ以後は価格が880円(本体価格838円+消費税)に値上げされている。第2号までは2歳~6歳までを対象にしていたが、姉妹誌の『たのしい幼稚園』が本増刊と同じコンセプトの増刊『たの幼ひめぐみ』を2007年12月に発売したため、第3号からは対象年齢を本誌と同じ2歳~4歳に変更した。2014年2月現在では第24号までが発売されている。2014年7月現在(6/13号)の価格は890円(本体価格824円+消費税)となっている。偶数月(2月、4月、6月、8月、10月、12月)に発売される傾向にあるが、2011年ごろは奇数月に発売される事もあった。
おともだちゴールド
2歳〜4歳前後の男の子をターゲットにした増刊である。内容も男の子向け作品(『仮面ライダー』シリーズ、『スーパー戦隊シリーズ』、『ウルトラマン』、『チャギントン』など)やおもちゃ(プラレールトミカLaQなど)に絞って掲載されている。男児向け雑誌である『テレビマガジン』やライバル誌の『てれびくん』(小学館発行)の購読者より更に低い年齢層に対応している。価格は838円+消費税。2007年12月に創刊し、2014年7月現在では第22号までが発売されている。第22号の値段は税込みで980円。4月、7月、12月に発売される傾向にある。

現在掲載中の作品

※()内は掲載期間を表す。

過去に掲載された作品

1970年代掲載

1980年代掲載

1990年代掲載

2000年代掲載

2010年代掲載

2020年代掲載

掲載開始年不明作品

※付きの作品は、『めばえ』『よいこ』『幼稚園』にも掲載されているもしくはされていた作品を表す。

回収

2012年10月15日発売の「おともだち11月号増刊おともだちピンク」の付録にカッターナイフの刃が混入している事例が確認された。講談社側は、購入者に対して刃が混入していないかを確認するよう呼びかけるとともに、発見された場合は、カッターナイフの刃とともに付録を回収すると発表している。同様のケースは、同年9月24日発売の「たのしい幼稚園10月号増刊たの幼ひめぐみvol.20」でも確認されており、講談社側は、目視による確認を強化するとともに、製造を行った中国国内の工場との契約を打ち切る措置を講じている[14]

関連雑誌

競合雑誌

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 長らく月刊だったが、2021年10・11月号より隔月刊。2023年8・9・10月号より季刊。
  2. ^ a b c 変身ヒーロー大全集 1995, p. 178, 「変身ブーム博物館II 雑誌」
  3. ^ 東映アニメーション製作、朝日放送日曜朝8時30分枠のアニメの一つで、2017年度は第14作目かつ12代目にあたる『キラキラ☆プリキュアアラモード』。
  4. ^ ただし、豪華な付録が付いた分、雑誌の価格に転嫁され、通常よりだいぶ高い600~700円台となった。ちなみに『たのしい幼稚園』ではその1年後の2009年12月号で初めて付録にDVDが付けられた。
  5. ^ 幼児向け雑誌『おともだち』の付録、"プリキュアの音声付き自販機"がすごい,マイナビニュース,2017年7月31日
  6. ^ 大きいお友達も大興奮! 女児雑誌のプリキュア付録が「豪華すぎる」,J-CASTトレンド,2017年8月1日
  7. ^ 逆に『たのしい幼稚園』の場合は同誌の対象年齢と『プリキュア』の年齢層がほぼ一致しているため、部数面で『(小学館の)幼稚園』をリードしている。
  8. ^ アニメ『おねがいマイメロディ』シリーズ放送時(2005年5月号 - 2009年4月号)はアニメ版を中心に掲載。
  9. ^ 2002年から2008年3月までの間は、小学館系の雑誌が取り上げていた。
  10. ^ 講談社シリーズMOOK 仮面ライダー昭和VOL.10 仮面ライダーBLACK 10ページより
  11. ^ 一度掲載休止していたが、2年目開始時に復帰。
  12. ^ 番組自体は2010年3月まで継続。
  13. ^ 2011年5月号以降は小学館系の雑誌にて掲載。
  14. ^ “また講談社の幼児誌から刃 中国工場で製造、取引中止「何者かが入れた」”. 産経ニュース (MSN). (2012年12月7日). オリジナルの2012年12月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20121209030342/http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121207/crm12120711100004-n1.htm 2012年12月9日閲覧。 

参考文献

外部リンク

  • Aneひめ.net - 公式ウェブサイト
  • おともだち (@Otomo_Kodansha) - X(旧Twitter)
  • 講談社『おともだち』公式 (@otomodachi_magazine) - Instagram
  • おともだち編集部 (@otomo) - LINE公式アカウント
  • 講談社こども倶楽部 - 旧公式ウェブサイト
 
関連項目
 
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少年向け
青年向け
少女向け
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ウェブ
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雑誌
文芸誌
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児童誌
休・廃刊
その他
 
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※は併映短編)
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