オオメメダイ科
オオメメダイ科 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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Ariomma bondi | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Ariommatids | ||||||||||||||||||||||||||||||
下位分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
本文参照 |
オオメメダイ科(学名:Ariommatidae)は、スズキ目イボダイ亜目に所属する魚類の分類群の一つ。オオメメダイ属のみ1属で構成され、オオメメダイなど7種が記載される[1]。科名の由来は、ギリシア語の「ari(優れた)」と「omma(眼)」から[2]。
分布・生態
オオメメダイ科の魚類はすべて海水魚で、南北アメリカ大陸東岸からアフリカ大陸西岸にかけての大西洋と、インド洋および太平洋(ケルマディック諸島・ハワイ諸島を東端とする)に分布する[1]。熱帯・亜熱帯域の深海で暮らす深海魚の一群であり、水深1,000mまでを主な生息範囲とする[2]。
仔魚は表層で浮遊生活を送り、成長に伴って深海に移動する[2]。成魚は砂泥底の大陸棚・大陸斜面に分布する種類が多く、海底付近を遊泳して生活するとみられている[2]。食性は肉食性で、主に小型の甲殻類を捕食する[2]。一部の種類は大きな群れを形成し、食用魚としても利用されている[2]。
形態
オオメメダイ科の仲間は左右に平たく側扁した体型をもつ[1]。体長30cm程度の種類が多いが、最大種では全長80cmに達することもある[2]。
背鰭は2つあり、第1背鰭は10-12本の細長い棘条、第2背鰭は14-18本の軟条で構成される[1]。臀鰭は3本の短い棘条と13-16本の軟条からなり、胸鰭は20-24軟条[1]。尾柄部には2列に並んだ丈の低い肉質の隆起(キール)を備え、近縁のドクウロコイボダイ科(尾柄隆起は1列のみ)との鑑別点となっている[1]。成魚は腹鰭をもち、同じイボダイ亜目に属するマナガツオ科と区別される[1]。椎骨は30-32個。
分類
オオメメダイ科にはNelson(2006)の体系において1属7種が認められている[1]。本稿では、FishBaseに記載される1属7種についてリストする[2]。
- オオメメダイ属 Ariomma
- オオメメダイ Ariomma lurida
- マルイボダイ Ariomma indica
- ミナミメダイ Ariomma brevimanus
- Ariomma bondi
- Ariomma melana
- Ariomma parini
- Ariomma regulus
出典・脚注
- ^ a b c d e f g h 『Fishes of the World Fourth Edition』 p.436
- ^ a b c d e f g h i j “Ariommatidae”. FishBase. 2022年5月15日閲覧。
参考文献
- Joseph S. Nelson 『Fishes of the World Fourth Edition』 Wiley & Sons, Inc. 2006年 ISBN 0-471-25031-7
- 岡村収・尼岡邦夫監修 『日本の海水魚』 山と溪谷社 1997年 ISBN 4-635-09027-2
外部リンク
- FishBase‐オオメメダイ科 (英語)