サンマリノの執政
サンマリノ共和国 執政 Capitani Reggenti di San Marino | |
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種類 | 元首 |
呼称 | 閣下 |
所在地 | 公共宮殿 |
任命 | 大評議会 |
任期 | 6ヶ月(連続再選禁止) |
根拠法令 | サンマリノ共和国憲法 |
創設 | 13世紀 |
俸給 | 月額 6,000 ユーロ[1] |
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執政(しっせい、イタリア語: Capitani Reggenti di San Marino)は、サンマリノの国家元首。独裁化を防ぐため、執政は常に2名と規定されている。
執政は指導者として、世界最短の任期である6ヶ月で交代しなければならない。執政は議会に相当する大評議会で選出され、就任式は毎年4月1日と10月1日に行われる。少なくとも1243年から慣例が続いている[2]。相互で法案に対する拒否権を持ち、内閣に相当する行政評議会の議長を務める。執政の補佐は外務・国際経済協力・通信長官が担っている[3]。非常時大権として、議会解散権が付与されている。
概要
初期の執政は治安判事としての職責も兼ねていたが、時代の変化に合わせ、大評議会に職責が分担される。確証された記録の中で初代執政は、1243年に就任したオッドーネ・スカリート(英語版)とフィリッポ・ダ・スペルテト(イタリア語版)とされる。13世紀末には執政の一方を国家元首、一方を政府代表とする慣例が作られた。1868年以来、執政就任者は就任式でサンマリノ騎馬勲章(イタリア語版)とグランドマスターの正装の着用が義務付けられている[4]。1981年にマリア・レア・ペディーニ=アンジェリーニが同国初の女性執政として就任して以降、18人の女性執政が誕生している。
在職中は不逮捕特権が与えられているが、非行のあった前執政は、退任後3日以内に国民から訴追される可能性がある。この制度を執政シンジケート(イタリア語版)と言われている。
選出規定
執政は大評議会による間接選挙により選出され、連続再選は3年間禁止。執政選挙に立候補するためには、25歳以上のサンマリノ国民であり、大評議会議員でなければならない。就任後、アレンゴという儀式が執り行われる。
歴代執政
1243年-2000年
2001年以降
年 | 就任月 | 執政氏名 | |
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2001年 | 4月 | ルイージ・ロンフェルニーニ | ファビオ・ベラルディ |
10月 | アルベルト・チェケッティ | ジーノ・ジョバニョーリ | |
2002年 | 4月 | アントニオ・ラザロ・ヴォルピナーリ | ジョバンニ・フランチェスコ・ウゴリーニ |
10月 | マウロ・キアルッツィ | ジュゼッペ・マリア・モルガンティ | |
2003年 | 4月 | ピエール・マリーノ・メニクッチ | ジョバンニ・ジャンノーニ |
10月 | ジョバンニ・ロンフェルニーニ | ヴァレリア・チャバッタ | |
2004年 | 4月 | パオロ・ボリーニ | マリノ・リッカルディ |
10月 | ジュゼッペ・アルツィッリ | ロベルト・ラッシ | |
2005年 | 4月 | ファウスタ・モルガンティ | チェーザレ・ガスペローニ |
10月 | クラウディオ・ムッチョーリ | アントネッロ・バッチョッキ | |
2006年 | 4月 | ジャンフランコ・テレンツィ | ロリス・フランシーニ |
10月 | アントニオ・カラットーニ | ロベルト・ジョルジェッティ | |
2007年 | 4月 | アレッサンドロ・ロッシ | アレッサンドロ・マンチーニ |
10月 | ミルコ・トマソーニ | アルベルト・セルバ | |
2008年 | 4月 | ローザ・ザフェラーニ | フェデリコ・ペディーニ・アマティ |
10月 | アスンタ・メローニ | エルネスト・ベネデッティニ | |
2009年 | 4月 | マッシモ・チェンチ | オスカル・ミナ |
10月 | フランチェスコ・ムッソーニ | ステファノ・パルミエリ | |
2010年 | 4月 | マルコ・コンティ | グラウコ・サンソヴィーニ |
10月 | ジョバンニ・フランチェスコ・ウゴリーニ | アンドレア・ザッフェラーニ | |
2011年 | 4月 | マリア・ルイーザ・ベルティ | フィリッポ・タマニーニ |
10月 | ガブリエレ・ガッティ | マッテオ・フィオリーニ | |
2012年 | 4月 | イタロ・リギ | マウリツィオ・ラッティーニ |
10月 | テオドロ・ロンフェルニーニ | デニス・ブロンゼッティ | |
2013年 | 4月 | アントネッラ・ムラローニ | デニス・アミシ |
10月 | ジャン・カルロ・カピッキオーニ | アンナ・マリア・ムッチョーリ | |
2014年 | 4月 | ヴァレリア・チャバッタ | ルカ・ベッカーリ |
10月 | ジャンフランコ・テレンツィ | ゲリーノ・ザノッティ | |
2015年 | 4月 | アンドレア・ベルッツィ | ロベルト・ベントゥリーニ |
10月 | ロレッラ・ステファネッリ | ニコラ・レンツィ | |
2016年 | 4月 | ジャン・ニコラ・ベルティ | マッシモ・アンドレア・ウゴリーニ |
10月 | マリノ・リッカルディ | ファビオ・ベラルディ | |
2017年 | 4月 | ミマ・ザヴォリ | ヴァネッサ・ダンブロシオ |
10月 | マッテオ・フィオリーニ | エンリコ・カラットーニ | |
2018年 | 4月 | ステファノ・パルミエリ | マッテオ・チャッチ |
10月 | ミルコ・トマソーニ | ルカ・サントリーニ | |
2019年 | 4月 | ニコラ・セルバ | ミケーレ・ムラトーリ |
10月 | ルカ・ボスキ | マリエラ・ムラローニ | |
2020年 | 4月 | アレッサンドロ・マンチーニ | グラツィア・ザフェラーニ |
10月 | アレッサンドロ・カルデッリ | ミルコ・ドルチーニ | |
2021年 | 4月 | ジャン・カルロ・ヴェントゥリーニ | マルコ・ニコリーニ |
10月 | フランチェスコ・ムッソーニ | ジャコモ・シモンチーニ | |
2022年 | 4月 | オスカル・ミナ | パオロ・ロンデッリ |
10月 | マリア・ルイーザ・ベルティ | マヌエル・チャバッタ | |
2023年 | 4月 | アレッサンドロ・スカラーノ | アデル・トンニーニ |
10月 | フィリッポ・タマニーニ | ガエターノ・トロイーナ | |
2024年 | 4月 | アレッサンドロ・ロッシ | ミレーナ・ガスペローニ |
脚注
出典
- ^ Galullo, Roberto (2012年11月8日). “A San Marino un candidato ogni 88 residenti. Il parlamentare guadagna mille euro al mese” [In San Marino one candidate for every 88 residents. The parliamentarian earns a thousand euros a month]. Il Sole 24 ORE. 2023年12月26日閲覧。
- ^ “Captains Regent — Repubblica di San Marino, portale ufficiale”. 31 January 2016閲覧。
- ^ 外務・政務担当局
- ^ “Gli ordini Equestri”. 2023年12月26日閲覧。
関連項目
- アンドラの共同公 - 執政と同じく、共同元首。
外部リンク
- 政府公式サイト