ドッジ不況

ドッジ不況(どっじふきょう)とは、インフレを収束させるためGHQ金融を引き締めて貨幣価値を安定させようとしたドッジ・プランにより引き起れされた不況である。1949年不況とも呼ばれる。1950年の朝鮮特需まで続いた。

概要

金融引き締めと緊縮経済政策により、市場での通貨数量が急速に収縮した結果、需要を無視して供給されない状態となり、政府の見かけ上のプライマリーバランスは保たれるようになったが、企業倒産失業者が増大し、社会が大きく混乱した。

1949年半ばに日銀が金融緩和へと態度を変え、1950年の朝鮮戦争の勃発で朝鮮特需により、ドッジ不況は終焉した。

関連項目

参考文献

  • 経済史に学ぶ(戦後編)
  • 増田弘 (2021). 『立正法学論集第54巻第2号 石橋湛山のドッジライン批判論』. 立正大学法学会 
  • 浅井良夫 (2002). 『1950年代の特需について(1)』. 立正大学法学会 
戦後復興
高度成長期
安定成長期
低成長期
関連項目
  • カテゴリ:戦後日本の経済