久井・矢野の岩海
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久井・矢野の岩海(くい・やののがんかい)は、「久井の岩海」と「矢野の岩海」の2つの岩海帯の総称名。1964年に国の天然記念物に指定された。
双方の岩海の距離は直線距離で10km以上離れている。
久井の岩海
広島県三原市久井町の宇根山中腹にある(北緯34度32分22.6秒 東経133度4分49.5秒 / 北緯34.539611度 東経133.080417度 / 34.539611; 133.080417 (久井の岩海))、花崗閃緑岩が節理作用などで風化分解され、それが累積分布してできた帯状の地帯。おおごうろ・なかごうろ・こごうろ・ゼニガメごうろなどの数種類の岩礫の帯状分布が見られる。中でもおおごうろは長さ350m、幅90mの範囲に分布しており、その深さも10mにも及ぶ。また場所によるが、地底部を流れる水流音を聴ける場所もある。
2007年、日本の地質百選に選定された。
矢野の岩海
広島県府中市上下町矢野にある(北緯34度39分47秒 東経133度6分42.5秒 / 北緯34.66306度 東経133.111806度 / 34.66306; 133.111806 (矢野の岩海))。久井のものとほぼ同様の生成過程ではあるが、範囲は小規模で、ひとつひとつの巨大な岩が渓谷を埋めたような形状になっており、その下には洞窟状の空洞がある点が異なる。
関連項目
外部リンク
- 広島県の文化財 - 久井・矢野の岩海(広島県)
- 久井・矢野の岩海 - 国指定文化財等データベース(文化庁)
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