全国労働者連合

全国労働者連合（Confederación Nacional del Trabajo〈コンフェデラシオン・ナショナル・デル・トラバホ〉、英語: National Confederation of Labour）は、スペインの無政府サンディカリスム系労働組合。略称はCNT（セーエネテー）。実質的にイベリア無政府主義者連盟（FAI）の指導下にあった。

加盟資格 CNTはその組合員について、「入会の際に区別はしない。 加入できないのは、抑圧的組織（警察、軍隊、警備員）、使用者、その他の搾取者に属する者だけである」と述べている。

労働組合組織として、また規約に従って、CNTの目的は「労働者間の連帯意識を発展させる」ことであり、現在の社会体制のもとで労働者の条件を改善し、生産手段が社会化された将来の解放に備えることを望み、CNTの集団間で相互扶助を実践し、労働者階級全体の解放を望む他の志を同じくするグループとの関係を維持することである。 CNTはまた、労働者階級を超えた問題にも関心を持ち、革命的シンジカリスムによる社会の急進的変革を望んでいる。 社会革命という目標を達成するために、同団体は、アナキズム社会の組織化について提案された一連の一般的なアイデアからなるアナキズム共産主義の連合概念を通じて、社会経済システムの概要を示している。 CNTはアナーキズムの思想からインスピレーションを得るとともに、さまざまな社会運動の闘いとも連帯している。 CNTは国際主義者であるが、地域社会の自己決定権と国家に対する主権も支持している。

CNTの組織構造は直接民主制に基づいている。

産業別組合と各種ポスト・ユニオン

CNT組織機構図 産業別組合（「支部組合」と呼ばれることもある）はCNTの基礎構造を形成している。 各産業別組合は、産業内のさまざまな職種の労働者をグループ化している。 ある特定の産業で働く労働者が25人未満の場合、複数の産業別組合ではなく、その 産業の諸職種組合が結成される。 様々なポスト・ユニオンには、異なる職種や産業の労働者を含めることができる。 この人数に達しない場合は、4人以下の労働者で連合グループを結成できる。 CNTは規模が小さいため、大半の組合が各種ポスト組合である。

産業と各種ポスト組合の意思決定権は組合集会にあり、直接民主制とコンセンサスのシステムを通じて、当該組合の全労働者によって決定が下される。 これらの集会は、「地方、州、地域、全国、国際」の別を問わず、あらゆる問題を取り上げることができる。

組合部会は、同じワークセンターまたは中小企業で働く組合労働者の集会である。 組合部会の集会は組合部会の代議員を選出し、その代議員は通常持ち回りで、他 の組織との会議で組合部会の意見を代表するが、決定権はない。

委員会と書記 委員会は意思決定権を持たない。 委員会は、宣伝・文化・公文書館、報道・情報、財務・経済、法律・囚人擁護、組合活動、社会活動、書記局など、さまざまな部門を通じて組織することができる。 書記局の数はさまざまで、必要であれば2つ以上の書記 局が1つの書記局に重複することもある。 支部事業の組合部会からの代表も委員会に参加する。

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