『哀しみのプリズナー』(Prisoner in Disguise)は、リンダ・ロンシュタットが1975年に発表したアルバム。アサイラム・レコードからは2枚目となる。ロンシュタットのマルチ・プラチナとなる出世作『悪いあなた』に続く作品であり、ビルボードアルバムチャートにおけるロンシュタットの3枚のNo.1アルバムの最初の一枚となった。
履歴
ロンシュタットはジェームス・テイラー、リトル・フィートのローウェル・ジョージ、J.D.サウザー、そしてアンナ・マクギャリグルと言った友人であるソングライターの曲や、ジミー・クリフの曲、そしてドリー・パートンの「オールウェイズ・ラヴ・ユー」を解釈したものなどを選択した。このアルバムにはデヴィッド・キャンベルによるストリングス・アレンジがフィーチャーされている。ゲストミュージシャンのうち、 エミルー・ハリスはスタンダードナンバー「スイーテスト・ギフト」をロンシュタットともに歌っている。
オリジナルのLPレコードのジャケットは見開きになっており、中央セクションには歌の歌詞が書かれたさまざまな紙片の写真が貼り付けたようにレイアウトされている。歌詞のほとんどはオリジナルのソングライター自身による手書きだった。
トリシャ・イヤーウッドは、自身のアルバムプロデューサーとしてのキャリアのはじめに『哀しみのプリズナー』をインスピレーションとして例に挙げて「これこそが私が作りたい種類の音楽だ」と語った[1]。
受賞
トラックリスト
パーソネル
- リンダ・ロンシュタット – リード・ボーカル
- アンドリュー・ゴールド – アコースティック・ギター(1、3、4、6、9)、手拍子(1、6)、バッキング・ボーカル(1-4、6、7)、アコースティック・ピアノ(2、5、6、7、10)、シンセサイザー(2、6)、タンバリン(2、3、4、7、10)、エレクトリック・ピアノ(4、11)、エレクトリック・ギター(6、7、10、11)、ドラムス(6)、コンガ(6)、ハモンド・オルガン(7)、バグパイプ(9)
- ハーブ・ペダーソン – バンジョー(1)、バッキング・ボーカル(1、2、4)
- ダン・ダグモア – スティール・ギター(2、4、7、10、11)
- ローウェル・ジョージ – スライド・ギター(3)
- ダニー・コーチマー – エレクトリック・ギター(4)
- J.D.サウザー – アコースティック・ギター(5、11)、ハーモニー・ボーカル(5、11)
- エミルー・ハリス – アコースティック・ギター(8)、ハーモニー・ボーカル(8)
- デビッド・グリスマン – マンドリン(8)
- ジェームス・テイラー – アコースティック・ギター(9)
- エド・ブラック – エレクトリック・ギター(10)
- グレン・ハーディン – アコースティック・ピアノ(8)
- ケニー・エドワーズ – ベース・ギター(1-4、6-11)、バッキング・ボーカル(1-4、6、7)
- ラス・カンケル – ドラムス(1、2、7、9、10、11)
- ナイジェル・オルソン – ドラムス(3)
- デビッド・ケンパー – ドラムス(4)
- ピーター・アッシャー – シェイカー(1)、タンバリン(1)、手錠(1、6)、ギター(3)、カウベル(3)、カバサ(4)、バッキング・ボーカル(4)、バグパイプ(9)
- ジム・コナー – ハーモニカ(1)
- デヴィッド・リンドレー – フィドル(1、8、9)
- デヴィッド・キャンベル – 弦楽編曲と指揮(2-5、10)
- ドン・フランシスコ – バッキング・ボーカル(4)
- マリア・マルダー – ハーモニー・ボーカル(9)
- パット・ヘンダーソン – バッキング・ボーカル(10)
- ジュリア・ティルマン・ウォーターズ – バッキング・ボーカル(10)
- マキシン・ウィラード・ウォーターズ – バッキング・ボーカル(10)
製作
- ピーター・アッシャー – プロデューサー
- ヴァル・ギャレイ – エンジニア
- ダグ・サックス – マスタリング
- マスタリング・ラボ(カリフォルニア州ハリウッド)でマスタリング
- ジョン・コッシュ – カバーデザイン
- イーサン・ラッセル – 写真
脚注
- ^ “100 Greatest Women / #8 Trisha Yearwood”. CountryUniverse.net. 2012年12月15日閲覧。
- ^ Allmusic review
- ^ Christgau, Robert (1981). “Consumer Guide '70s: R”. Christgau's Record Guide: Rock Albums of the Seventies. Ticknor & Fields. ISBN 089919026X. https://www.robertchristgau.com/get_chap.php?k=R&bk=70 2019年3月12日閲覧。
- ^ “Prisoner in Disguise”. 2010年10月13日閲覧。
- ^ Brackett, Nathan; Christian Hoard (2004). The Rolling Stone Album Guide. New York City, New York: Simon and Schuster. p. 701. ISBN 0-7432-0169-8. https://books.google.com/books?id=t9eocwUfoSoC&pg=PA701&lpg=PA701&dq=rolling+stone+linda+ronstadt+album+guide&source=bl&ots=BiNlsj1RY1&sig=bYkOLMR-CymrR4UTyKfgEYTrZa4&hl=en&sa=X&ei=feplUeCEKK3A4AP7roDYDw&sqi=2&ved=0CEoQ6AEwBA#v=onepage&q=rolling%20stone%20linda%20ronstadt%20album%20guide&f=false
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ストーン・ポニーズのアルバム | - 『リンダ・ロンシュタット・アンド・ストーン・ポニーズ(英語版)』
- 『エヴァ―グリーンVol.2(英語版)』
- 『ストーン・ポニーズ&フレンズVol.3(英語版)』
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スタジオ・アルバム | - 『ハンド・ソーン…ホーム・グローン(英語版)』
- 『シルク・パース(英語版)』
- 『リンダ・ロンシュタット(英語版)』
- 『ドント・クライ・ナウ』
- 『悪いあなた』
- 『哀しみのプリズナー』
- 『風にさらわれた恋』
- 『夢はひとつだけ』
- 『ミス・アメリカ』
- 『激愛』
- 『ゲット・クローサー』
- 『ホワッツ・ニュー』
- 『ラッシュ・ライフ(英語版)』
- 『フォー・センティメンタル・リーズンズ(英語版)』
- 『ソングス・オブ・マイ・ファーザー (カンシオーネス・デ・ミ・パードレ)(英語版)』
- 『クライ・ライク・ア・レインストーム』
- 『マス・カンシオーネス(英語版)』
- 『情熱(英語版)』
- 『ウィンター・ライト(英語版)』
- 『フィールズ・ライク・ホーム』
- 『愛の贈りもの(英語版)』
- 『夢見る頃を過ぎても』
- 『ア・メリー・リトル・クリスマス(英語版)』
- 『ハミン・トゥ・マイセルフ(英語版)』
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コラボレーション | - 『トリオ』
- 『サンティアゴ(英語版)』
- 『トリオ2』
- 『ウェスターン・ウォール』
- 『新たなる旅立ち(英語版)』
- 『コンプリート・トリオ・コレクション(英語版)』
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コンピレーション | - 『ディファレント・ドラム(英語版)』
- 『グレイテスト・ヒッツ(英語版)』}
- 『グレイテスト・ヒッツVol.2(英語版)』
- 『ヴェリー・ベスト・オブ・リンダ・ロンシュタット(英語版)』
- 『Mi Jardin Azul: Las Canciones Favoritas』
- 『デュエッツ(英語版)』
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ヒット・シングル | |
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関連項目 | - Discography
- 「ホーマーの新商売」(『ザ・シンプソンズ』)(英語版)
- 『FM』(映画)(英語版)
- 『ペンザンスの海賊』(映画)(英語版)
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Book |
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