団子坂
この項目では、東京都文京区にある坂について説明しています。埼玉県秩父市にある同名の坂については「団子坂 (秩父市)」をご覧ください。 |
団子坂 |
概要
文京区の千駄木にある団子坂は、台東区の谷中・上野に通じる坂である。千駄木坂や潮見坂ともいう。坂の周辺には、森鷗外記念館や本郷図書館、東京メトロ千代田線の千駄木駅などがある。
この地域には坂(高低差)が多いが、その理由は、かつて「藍染川」という川が本郷台地(文京区)と上野台地(台東区)の間(根津谷)を流れていたためである(川は関東大震災後に暗渠化されて消滅した)。谷中という地名は、藍染川が台地をけずったことによって形成された谷(低地)に位置することに由来する。
地名の由来
「団子坂」という地名の由来については諸説あるが、最も有力な説は「昔この坂に団子を売る店があったから」というものである。ほかにも「かつては団子のような石が多い坂だったから」「坂で転ぶと団子のように転がったから」などという説もある[1]。
菊人形
江戸時代(安政以降)の団子坂には菊栽培の植木屋が多く、明治時代には菊人形(秋)の名所として著名であった。幕末から明治期にかけて行われた菊人形は、東京の秋を彩る観光イベントであった。
近くの「菊見せんべい総本店(wikidata)」も元々菊人形見物客向けのお土産屋から始まった[2]。また、当時近隣に住んでいた森鷗外、夏目漱石、江戸川乱歩といった文人の作品の中にも団子坂は登場する[3][4][5]。
脚注
[脚注の使い方]
外部リンク
- ウィキメディア・コモンズには、団子坂に関するカテゴリがあります。
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