戊寅元暦
戊寅元暦(ぼいんげんれき)は、中国暦の一つで、かつて中国で使用された太陰太陽暦の暦法。唐の傅仁均(ふじんきん)によって編纂され、唐の武徳2年(619年)から麟徳元年(664年)にいたる46年間、施行された。省略されて戊寅暦ともいう。『新唐書』志第十五・暦一によると武徳9年(626年)丙戌の年より16万4348年前の戊寅の年(紀元前163723年)を上元とするのでこの名がある。唐朝に採用された初めての暦である。
676年に249閏月を置く破章法を採用し、1太陽年を365+2315/9464(≒365.24461[1])日、1朔望月を29+6901/13006(≒29.530601[2])日とした。
公式に採用された暦では初めて定朔法を用いた。ただし、定朔法では大の月が4か月も連続する可能性があるといった根強い反対があり、貞観19年(645年)以降はふたたび平朔法が使われた。
脚注
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紀元前→後漢 | 古六暦 ?-? | 顓頊暦 ?-BC105 | 太初暦 BC104-4 | 三統暦 5-84 | 後漢→魏 | 四分暦 85-236 | 景初暦 237-444 | 魏→南朝 | 元嘉暦 445-509 | 大明暦 510-589 | |||||||||
呉 | 四分暦 222 | 乾象暦 223-280 | 北朝 | 景初暦 398-451 | 玄始暦 412-522 | 正光暦 523-565 | 興和暦 540-550 | 天保暦 551-577 | 天和暦 566-578 | ||||||||||
蜀 | 四分暦 221-263 | ||||||||||||||||||
北朝→隋 | 大象暦 579-583 | 開皇暦 584-596 | 大業暦 597-618 | 唐 | 戊寅元暦 619-664 | 麟徳暦 665-728 | 大衍暦 729-761 | 五紀暦 762-783 | 正元暦 784-806 | 観象暦 807-821 | 宣明暦 822-892 | ||||||||
唐→後周 | 崇玄暦 893-955 | 後周、北宋、南宋 | 欽天暦 956-963 | 応天暦 963-981 | 乾元暦 981-1001 | 儀天暦 1001-1023 | 崇天暦 1024-1065 | 明天暦 1065-1068 | 崇天暦 1068-1075 | 奉元暦 1075-1093 | 観天暦 1094-1102 | 占天暦 1103-1105 | 紀元暦 1106-1135 | ||||||
後晋、遼 | 調元暦 893-943? 961-993 | 大明暦 994-1125 | |||||||||||||||||
南宋 | 統元暦 1136-1167 | 乾道暦 1168-1176 | 淳熙暦 1177-1190 | 会元暦 1191-1198 | 統天暦 1199-1207 | 開禧暦 1208-1251 | 淳祐暦 1252 | 会天暦 1253-1270 | 成天暦 1271-1276 | 元以降 | 重修大明暦 1182-1280 | 授時暦 1281-1644 | 時憲暦 1645-1911 | グレゴリオ暦 1912- | |||||
金 | 大明暦 1137-1181 |