珍島犬

珍島犬
珍島犬
原産地 大韓民国の旗 韓国
特徴
体重 オス 18–23 kg (40–51 lb)
メス 15–19 kg (33–42 lb)
体高 オス 50–55 cm (20–22 in)
メス 45–50 cm (18–20 in)
外被 中間長さのダブルコート。 アウターコートは、ざらついてまっすぐで、体から少し離れて立って、アンダーコートは柔らかいです。
毛色 赤い子鹿、白、黒、黒と黄褐色、オオカミの灰色とブリンドル。 下塗りは淡い色。
寿命 15年以上
主要畜犬団体による分類と標準
FCI Group 5 Spitz and Primitive dogs Section 5 Asian Spitz and related breeds #334 標準
JKC 第5グループ 標準
KC (UK) Utility 標準
UKC Northern Breed 標準
イヌ (Canis lupus familiaris)
珍島犬
各種表記
ハングル 진돗개
漢字 珍島개
発音 チンドッケ
日本語読み: ちんとうけん
ちんとういぬ
RR式 Jindotgae
MR式 Chintotkae
英語表記: Jindo dog
Korean Jindo dog
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珍島犬(ちんとうけん、朝鮮語:진돗개、英語:Jindo dog、Korean Jindo dog)は、韓国原産の犬種の一つである。朝鮮語ではチンドッケ(진돗개)という。1962年12月3日、韓国の天然記念物第53号に指定された。

概要

起源についての文章による記録が存在しないが、少なくとも朝鮮半島南西に位置する珍島に数世紀にわたって存在している[1]。13世紀のモンゴルの高麗侵攻の際に持ち込まれた犬と先住犬の交配により生まれたと考えられている。高麗王は降伏したが、兵の一部は珍島まで戦い続けた[2]。兵士の犬は輸送が困難な珍島の環境で隔離された[1][2]

秋田犬チャウ・チャウなど他犬種との交雑が進んでいることが懸念され、その血統が問題視されている[3]

歴史

特徴

  • 中型犬
  • 三角形の立ち耳
  • 目尻が吊りあがった、アーモンド型の小さな目。色は暗褐色。
  • クルッと巻いた巻き尾あるいは半円形の差し尾
  • 硬く長い毛と、柔らかく短い毛の二重構造の被毛(ダブルコート)。色は赤、白、黒、黒褐、狼灰、虎毛のいずれか
  • 性格・性質
    • 飼い主に忠実。反面、他人には馴れにくい
    • 寒さに強い
  • 体高 オス50〜55cm、メス45〜50cm
  • 体重 オス18〜23kg、メス15〜19kg

飼育上の注意

  • 運動は1日2回、それぞれ30分程度必要である。

その他

  • 韓国では対間諜侵入作戦や局地挑発に備えるための珍島犬警報が存在する[4]。武装ゲリラが侵入した際の非常警報のレベルを「珍島犬1」というように表示している[3][5]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b “コリア・ジンドー・ドッグ | 一般社団法人 ジャパンケネルクラブ”. 2024年9月15日閲覧。
  2. ^ a b “Breed Standards : Jindo | United Kennel Club (UKC)”. www.ukcdogs.com. 2024年9月15日閲覧。
  3. ^ a b 日刊SPA!取材班 (2013年4月6日). “韓国軍の非常事態警報「珍島犬1号」 名称の由来は?”. 日刊SPA!. 2024年9月15日閲覧。
  4. ^ “サミット期間にソウルに軍警戒強化令、特殊部隊が私服姿で市内パトロール”. 동아일보 (2012年4月2日). 2024年9月15日閲覧。
  5. ^ “前方鉄さくが切断...一時「珍島犬1」を発令”. 中央日報. (2005年11月2日). https://japanese.joins.com/JArticle/69216 2010年11月24日閲覧。 
  6. ^ “サッカー新代表監督に許丁茂氏が確定”. 동아일보 (2007年12月8日). 2024年9月14日閲覧。

参考文献

  • 国際畜犬連盟編 『KOREA JINDO DOG』 国際畜犬連盟、2005年。
  • 佐草一優 『人気犬種166カタログ』 グラスウインド、2004年。
  • United Kennel Club: Jindo, Information on Jindo, revised on July 1, 2009

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、珍島犬に関連するメディアがあります。