麦草峠

国道299号標識
国道299号標識
麦草峠
麦草峠
麦草峠
所在地 長野県
座標 北緯36度03分33秒 東経138度20分50秒 / 北緯36.05917度 東経138.34722度 / 36.05917; 138.34722座標: 北緯36度03分33秒 東経138度20分50秒 / 北緯36.05917度 東経138.34722度 / 36.05917; 138.34722
標高 2,127 m
山系 八ヶ岳連峰
通過路 国道299号
プロジェクト 地形
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麦草峠(佐久穂町と茅野市の境界地点、麦草ヒュッテ入口)
麦草峠の国道299号最高地点

麦草峠(むぎくさとうげ)は、長野県茅野市佐久穂町の間にあるで、北八ヶ岳の丸山と茶臼山の間に位置する。県内の南信地方(諏訪地域)と東信地方(佐久地域)との境でもある。標高は2,120mで、国道299号(メルヘン街道)の最高地点(標高2,127m)は、本来の麦草峠よりも佐久穂町側に数100m寄った地点にある。

1953年昭和28年)に主要地方道ちの野沢線(諏訪郡ちの町南佐久郡野沢町)が指定され翌1954年(昭和29年)に長野県が路線認定、市町村合併や区間短縮に伴い1965年(昭和40年)に茅野佐久町線へ改称された後、1967年(昭和42年)5月に2車線の車道が全通し自動車での走行が可能となり、1981年(昭和56年)4月30日に一般国道299号へ昇格編入された。

この地点は、日本の国道では国道292号の渋峠に次いで2番目に標高の高い場所である[注釈 1]。峠付近は比較的なだらかであるが、それを過ぎると両側とも勾配が厳しく、狭いヘアピンカーブが続く。

概要

佐久穂町には池の平遺跡、トリデロック遺跡、駒出池遺跡など旧石器時代の遺構があるが、麦草峠は古くは黒曜石の産地となっていた[2]

峠付近には白駒の池があり、八ヶ岳へのハイキングも可能。駐車場トイレは有料。また峠をはさんで茅野市方面には蓼科高原、佐久穂町方面には八千穂高原がある。 冬場は国道299号が閉鎖され、ノルディックスキーのコースとなる。

近隣の観光スポット

  • 麦草ヒュッテ - 山小屋
  • 高見石 - 八ヶ岳の大きな噴石が堆積した高台で、白駒の池を一望できる。
    • 高見石小屋 - 山小屋
  • 白駒の池
    • 青苔荘 - 山小屋
    • 白駒荘 - 山小屋
  • ニュウ
  • 丸山展望台 - 蓼科側に下る途中に設けられている展望台

交通

ともに最新の運行日の確認が必要。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 群馬・長野県をまたぐ渋峠(標高2,172 m)が国道の最高地点であるが、1992年に志賀草津道路が無料開放されるまでは麦草峠が日本の国道最高地点であった。1981年以前は国道120号金精トンネル(当時は旧日本道路公団管理の一般有料道路だった)が日本の国道最高地点だった[1]

出典

  1. ^ 松波成行「おもしろ国道ア・ラ・カルト」『酷道をゆく』、イカロス出版、2008年3月20日、101頁、ISBN 978-4-86320-025-8。 
  2. ^ “まるごと信州 黒曜石ガイドブック”. 長野県教育委員会. 2020年8月9日閲覧。

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、麦草峠に関連するカテゴリがあります。


蓼科山 - 前掛山 - 大河原峠 - 双子山 - 大岳 - 北横岳 - 雨池山 - 雨池峠 - 縞枯山 - 茶臼山 - 大石峠 - 麦草峠 - 丸山 - 乳 - 中山 - 中山峠 - 天狗岳 - 根石岳 - 箕冠山 - 夏沢峠 (→ 南八ヶ岳

通過市町村
長野県

茅野市 - 南佐久郡佐久穂町 - 南佐久郡小海町 - 南佐久郡佐久穂町

群馬県
埼玉県
バイパス

茅野道路 - 芹ヶ沢 - 四ツ谷 - 本郷 - 黒海土 - 吾野 - 飯能日高 - 飯能狭山

道の駅
自然要衝

麦草峠 - 十石峠 - 志賀坂峠 - 正丸峠

構造物

南佐久大橋 - 志賀坂トンネル - 秩父橋 - 正丸トンネル - 吾野トンネル - 豊水橋 - 霞橋

関連路線